投資用物件の価値を高める共用部分のリフォーム
2023年11月22日
どんな建物でも、年月が経つと古びてきます。建物の見た目が古びていると、入居率の低下や家賃収入の減少といった問題が生じてくることでしょう。
そのため投資用物件を持っている人にとっては、リフォームも投資の一環として考えなければいけません。では、どんな部分をどのようにリフォームすればいいのでしょうか。
入物件の顔となるエントランスや廊下などの共用部分
リフォームで物件の価値を高めたいと思うなら、まずエントランスや廊下といった共用部分をリフォームすべきです。
エントランスや廊下は、入居者が毎日利用する場所です。また、物件の見学に訪れた入居希望者が最初に目にする場所でもあり、物件の顔といってもいいでしょう。エントランスや廊下を美しく保っておくことで、物件の魅力は確実に高まります。
1棟物件の場合、屋根や外壁といった主要構造部分は、長期修繕計画を立てて、定期的にメンテナンスをすることでしょう。各戸の住宅設備に関しては、不具合が出たときに補修する以外に、入居者の入れ替わりのタイミングでメンテナンスやリフォームをしているオーナーが多いのではないでしょうか。
さらに共用部分のリフォームを行うとなると、それなりの余剰資金が必要になります。そのため住宅の機能や耐震性に関わらない共用部分のリフォームは、どうしても疎かになりがちなケースが多いようです。
そこで、それほど費用をかけずにリフォームできて印象が大きく変わる、コストパフォーマンスの高いリフォームポイントをいくつかご紹介しましょう。
1棟物件でコストパフォーマンスの高いリフォームポイント5つ
エントランスや廊下などの共用部分で、すぐにでも手を入れたいリフォームポイントは、以下の5つです。
・エントランスの集合ポスト
・エントランスの掲示板
・エレベーターの内装
・各居室の室名板や表札
・ゴミ置き場
エントランスの集合ポストは、郵便物がはみ出したり、投函されたチラシがあふれたりして、印象が悪くなりがちです。近年ではポスト投函型の小包など大型の郵便物も増えているため、できればサイズの大きなポストにリフォームしたいものです。
集合ポストのリフォームと同時に、不要チラシ入れをおいておくと、さらに美観が保たれることでしょう。不要チラシ入れとしてダンボール箱などを流用するのではなく、きちんとしたゴミ箱を置くようにしたいものです。
エントランスの掲示板も、雑多な印象になりがちな部分です。つねに掲示物の整理を行うのはもちろんのこと、掲示板自体も新しいものに取り替えると印象が変わります。
掲示板を交換するなら、画鋲で止めるタイプではなくマグネットタイプがおすすめです。画鋲は落ちたとき危険があるので、特にファミリータイプの居室が多い物件では避けておきましょう。
エレベーターの内装も、訪れた人の印象を左右するポイントです。というと、「エレベーターは専門業者がメンテナンスしてくれるのでは?」と思う人もいることでしょう。
実は、専門業者によるエレベーターの保守点検は駆動機械部分のみで、内装は含まれていないことが一般的です。そのためエレベーターの内装シートや床マットの交換は、オーナーがしなければなりません。
内装シートが汚れたり剥がれかけたりしていると、印象が非常に悪くなります。できればすぐにでも交換しましょう。
各居室のドアも、塗り替えや交換を行いたいものです。資金的に難しい場合は、部屋番号を記したプレートや入居者名の表札だけでも交換してみてはいかがでしょうか。
プレートや表札が欠けたり曇ったりしていると、薄汚れた雰囲気になるだけでなく、不便でもあります。新しいものに交換することで、各居室の玄関周りが整っている印象になります。
最後はゴミ置き場です。建物外にゴミ置きがある場合は、蓋の閉まるコンテナ式の収納ボックスを置いて、ゴミ袋が見えないようにしましょう。建物内のゴミ収納室でも、コンテナや収集かごを置くと整理が行き届いている印象になります。
共用部分をリフォームして印象が新しくなると、空室対策になるだけでなく、長期的な入居が見込めるようになります。安定した賃貸運営のためにも、共用部分のリフォームを考えてみてはいかがでしょうか。