マイホーム購入申し込みから入居まで、どのくらいの期間が必要?
2023年4月19日
マイホームの購入は、多くの人にとってそう何度も経験することではありません。「この家を買う」と決めてから実際に入居できるまでどのくらいの時間がかかるのか、まったく分からず不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
余裕を持ってマイホーム選びができるよう、ここで住宅購入から入居までの流れを知っておきましょう。
結論から言うと、すでに完成している物件の場合、マイホームの購入申し込みから入居までにかかる期間は平均1ヵ月程度です。
多くの人は、マイホームの購入に住宅ローンを利用することでしょう。住宅ローンの申し込みから融資を受けるまでの期間が大体1ヵ月程度のため、入居できるまでにそのくらいの時間がかかってしまいます。
一般的には、購入したい物件が決まった段階で、正式な売買契約の前に「購入申し込み」をします。同時に住宅ローンの事前審査(仮審査)を申し込みます。
住宅ローンを申し込んでも、すべての人が審査に通るわけではありません。正式な売買契約を結んでしまった後に、希望の金額が借りられなかったといった事態を減らすため、こういった流れになっています。
事前審査が通ると、正式に不動産売買契約を交わし、同時に住宅ローンの本審査を申し込みます。本審査が通ると、住宅ローンの契約手続きを行い、融資実行と同時に購入物件の引き渡しとなります。
住宅ローンの審査にかかる期間は金融機関によって違いますし、申し込む人の信用度にも左右されます。事前審査がおおむね1~4日程度、本審査が3日~2週間程度と考えておきましょう。
ただし、金融機関の繁忙期となる年度末と重なると、融資までに1ヶ月半くらいかかってしまうこともあります。入居を急ぎたい事情があるなら、住宅ローンの審査期間が短い金融機関を選んで申し込むといいでしょう。
購入申し込みから1ヶ月程度で入居できるのは、すでに完成している新築物件や、中古物件でも前の住人が退去している場合です。まだ住んでいる人がいる中古物件は、引き渡し日に注意する必要があります。
多くの物件では、住んでいる人が引っ越した後、室内清掃を行ってから引き渡しとなります。部屋の状態によっては、住宅設備の補修なども行われることがあります。
住んでいる人の退去日によっては、購入申し込みから引き渡しまで数ヵ月かかることも。購入申し込みをする前に、いつ引き渡しになるのか確認しましょう。
事前に確認していても、何らかの事情で引渡し日がずれてしまうこともあります。引き渡しの当日に入居という予定を組むと、大きなトラブルにつながることも。引き渡しが行われ、空き家であることを確認してから、改めて入居という予定にしておいたほうが賢明です。
購入した物件にそのまま住むのではなく、リフォームしてから入居したいと考える方もいらっしゃることと思います。
基本的に、リフォーム工事ができるのは、物件の引き渡しが済んでからです。すでに空き家となっている中古物件でも、引き渡し日より前に工事はできません。
壁紙や床の張り替えといった内装工事は1~3日程度で済みますが、キッチンなど水回りのリフォームは1週間ほど必要になります。間取りの変更を行うと、2~3週間はかかってしまいます。入居前にリフォーム工事を行いたい場合は、工事にかかる期間も考慮に入れて物件を選びましょう。
「絶対にこの日までに入居したい」といった希望があるなら、最初に不動産業者に伝えておくことをお薦めします。条件に合った物件を探してもらえるだけでなく、住宅ローンの審査期間の短い金融機関や、融通を利かせてくれるリフォーム業者を紹介してもらえることもあります。