不動産の内見で、希望者が増加中の「セルフ内見」とは?
2023年10月20日
部屋を借りたり不動産を購入したりする前には、現地に足を運んで物件を見学する「内見」を行うのが一般的です。近年では「セルフ内見」というサービスも登場しました。
セルフ内見とは、いったいどんな方法なのでしょうか。セルフ内見のメリットやデメリットも含めてご紹介します。
セルフ内見の仕組みと流れ
セルフ内見とは、内見の際に不動産会社のスタッフや大家が同行や立ち会いをせず、入居・購入希望者だけで内見を行うスタイルのこと。
一般的な内見では、入居・購入希望者が不動産会社を訪れて、スタッフの案内で現地に向かいます。内見をしている間はずっとスタッフが立ち会い、説明などを行います。場合によっては、物件の持ち主が立ち会うこともあるでしょう。
セルフ内見では、入居・購入希望者はまずネットや電話で内見したい日時を予約。当日は現地に直接訪れ、不動産会社から指定された方法で解錠し、自由に内見を行います。
解錠のしかたは物件によって異なり、不動産会社に立ち寄って鍵を借りる、現地に設置されたキーボックスに暗証番号を入力して鍵を取り出す、スマートキーが設置されている物件なら自身のスマートホンで解錠する、といった方法がとられています。
新型コロナウイルスの蔓延によって、人と接触せずに内見できる方法として、セルフ内見は一躍注目されるようになりました。同じく、現地を訪れなくても内見ができる「オンライン内見(リモート内見)」「VR(バーチャルリアリティ)内見」ができる物件も登場しています。
オンライン内見は、不動産会社のスタッフが撮影している現地の映像を、パソコンやスマートホンのビデオ通話機能を使って確認するもの。VR内見は、VRゴーグルを装着することで、本物そっくりに作られた仮想世界の物件の中に入り込んで、実際に現地を訪れたような感覚で内見ができるというものです。
セルフ内見はオンラインやVRとは違い、実際に現地を訪れて自分の目で確認できることがポイントといえるでしょう。スマートキーなどセルフ内見にぴったりのアイテムが普及したこともあり、セルフ内見は広く行われるようになりました。
セルフ内見のメリット・デメリット
セルフ内見は、入居・購入希望者と不動産会社側の双方にメリットがあります。入居・購入希望者にとっては、不動産会社の営業時間に関係なく内見の予約ができる、自分のペースで見学できる、立ち会いでプレッシャーを感じることがない、といった点がメリットになるでしょう。
不動産会社側としては、案内や立ち会いの手間や時間がかからなくなります。その結果、多くの内見予約が取れるので、入居・購入希望者が増えることも期待できます。
ただ、セルフ内見のデメリットも承知しておかないと、思わぬトラブルにつながることも。
セルフ内見では、内見後の消灯や戸締まりも入居・購入希望者に任せることになります。場合によっては、指定したとおりに消灯・施錠をしてもらえないこともあるでしょう。不動産会社スタッフの目が行き届かないことで、物件を汚される、設備などを壊されるといった可能性もあります。
トラブルを避けるためには、内見後は室内をチェックし、施錠の確認や清掃を行う必要があります。室内にWebカメラを設置して、内見の様子をモニターするのもひとつの方法です。
またセルフ内見では、一般的な内見のように物件のさまざまなポイントについての説明ができないので、物件の魅力が伝わりきらないことも考えられます。それではいくら内見希望者が増えても、実際の入居・購入に繋がらなくなってしまいます。
物件の魅力を余さず伝えるためには、ポイントとなる部分を写真に撮って、パンフレットやWebサイトで紹介するといった工夫が必要です。入居・購入希望者の質問・疑問に答えるため、Webサイトにチャットを設置するのもいいでしょう。
メリットも多く人気のセルフ内見ですが、導入するならしっかりと準備をしておくことが大切です。
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