マイホーム探し、まず何から始めるべき？

マイホーム探しを始めるなら、最初に決めるべきは予算です。具体的には、「月々どのくらいの金額を、住宅ローンの返済に充てられるのか」を考えましょう。

一般的には、住宅ローンの返済額は年収の3分の1程度にとどめておくのが安心とされています。例えば年収が400万円なら、３分の1は約133万円ですから、月々の返済可能額は約11万円となります。

もちろん、ほかに奨学金や車などのローン返済を抱えている人もいることでしょう。生活する上では、将来を見越した貯蓄もしておきたいところです。そういった個々の事情を踏まえて、月々の返済可能額を計算してみましょう。

今はネットを検索すれば、銀行サイトなどで「住宅ローン借入可能額シミュレーター」が公開されています。そこに現在の年齢や月々の返済可能額を入力すれば、自分が最大でいくら借りられるかが分かります。

ただし、シミュレーターはあくまで試算です。勤続年数などの諸条件によって、住宅ローンの借入可能額は変わってきます。現段階では「予算は大体このくらい」という概算で大丈夫ですが、ある程度の余裕を持って考えておくことが大切です。

予算の大枠が決まったら、次にすべきは「新居に求める条件をすべて書き出してみる」ことです。

マンションか一戸建てか、新築がいいのか中古がいいのか、どのあたりに住みたいのか、広さはどのくらい必要なのか、どんな間取りがいいのか、交通の便は、学校や公園、スーパーマーケット、病院といった周辺施設の利便性は……。とにかく、思いつくものすべてを列挙することが大切です。

すべての条件を書き出したら、それを「絶対に譲れないもの」と「妥協できるもの」の2つに分けます。さらに「絶対に譲れないもの」に入っている項目について、優先順位をつけてみましょう。

この過程で、自分が理想とする住まいの形が見えてくるはず。ここまで準備をしておくと、マイホーム探しがぐっと楽になります。

住まいに求める条件が整理できたら、いよいよ本格的なマイホーム探しです。ネットや不動産情報誌でリサーチする、不動産会社に相談するなどして、条件に合った物件を探してみましょう。

いい物件が見つかったら、仲介をしている不動産会社に内見を申し込みます。周辺環境や騒音などは、実際に現地に足を運んでみないと分かりません。不動産売買は基本的に先着順ですから、気になる物件があったらすぐに内見するのがお勧めです。